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    6年経ってどうなった⑨ 医療機器のデジタル化(その2)

    こんにちは。ドクターカズです。

     

    前回は胃カメラとレントゲンのデジタル化についてお話ししました。

    今回は、その続きです。

     

    まずは心電計

    開業以来、長年使ってきたのは、心電図を紙にインクで記録する昔ながらのタイプでした。

    検査が終わると、細長い紙に波形がスルスルと出てくる、あの機械です。

    長年使ってきたので愛着もあり、まだ十分使えると思っていました。

     

    ところが、当院に就職した若い看護師さんが機械を見て一言。

    「先生、こんなアナログの心電計、初めて見ました。」

    さらに追い打ちをかけるように、

    「教科書の中だけじゃなかったんですね。」

     

    さすがに時代の流れを感じ、新しいデジタル心電計を導入しました。

    文明の利器はすごい!

    電極を付けて測定すると、その瞬間に電子カルテの画面へ心電図が表示されます。

    紙を切って診察室へ持ってきたり、スキャナー取り込みをする必要もありません。

    過去の心電図もすぐに呼び出せます。

    時間短縮、ペーパーレス、省スペース。

    「もっと早く導入すればよかった」と、また同じことを思いました。

     

    そして超音波診断装置(エコー)です。

    開院当初は中古の装置からスタートしました。

    当時としては十分役に立ちましたが、今思えば画像はかなり粗かったように感じます。

     

    その後、新しい機種に更新し、今回が三代目です。

    世代が変わるたびに画像は驚くほど鮮明になりました。

    肝臓、胆のう、腎臓、膵臓、甲状腺…。

    診断する側としても心強い限りです。

     

    さらにエコー検査を効率よく行うため、点滴室のひとつをエコー専用の検査室としました。

    以前は診察室でエコー検査をしていましたが、薄暗い半個室で落ち着いて検査ができるようになりました。

    患者さんにとっても、周囲を気にせずリラックスして検査を受けられるようになりました。
    検査の質だけでなく、検査を受ける環境も大切なのだと改めて感じています。

    そして、忘れてはいけないのが電子聴診器

    これには本当に驚きました。

    この聴診器は心音や呼吸音をセンサーマイクで集音し、増幅してデジタル処理してくれます。


    初めて耳にしたときは、

    「こんなによく聞こえるのか!」

    と思わず声が出そうになりました。


    音量の調整も自由自在で、服の上からでも十分に聴診できます。

    以前のように、

    「少し服をめくってください。」

    「はい、もう少しだけ。」

    というやり取りがほとんど不要になりました。
    患者さんにとっても負担が少なく、診察もスムーズです。


    このように医療機器の進歩には、本当に目を見張るものがあります。

    私が開業した20数年前と比べると、まさに隔世の感があります。

    このデジタル化の流れに乗り遅れまいと、どうにか必死にしがみついている毎日です。


    医療機器には必ず「取扱説明書」が付いていますが、もしドクターカズにも取扱説明書があったとしたら、最初のページにはきっとこう書いてあるでしょう。

     

    新しい機械を与えると、慣れるまで少し時間がかかります。
    フリーズしたら、時間をおいてゆっくり操作してみて下さい。」

     

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