こんにちは。ドクターカズです。
今回は新しく作った「第2診察室」の話です。
もう遠い昔のことにも感じますが、コロナが流行し始めた頃、発熱した患者さんは、院内に入っていただくことができませんでした。
一般の患者さんと動線を分けなければならなかったからです。
当院には余剰な部屋はなく、やむを得ず、駐車場で対応していました。
雨の日も、雪の日も、カンカン照りの日も、外へ出て、車の窓越しに検査をしました。
徒歩やバスで来院された方には、ひさしの下で待っていただきました。
ただでさえ発熱で具合が悪いのに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
今、思い返しても、なかなか大変な時期でした。
発熱して感染症の可能性がある方を、一般の待合室でお待たせするわけにはいきませんが、この状態をなんとか改善できないものかと考えました。
そこで白羽の矢が立ったのが、リハビリスペースでした。
「ここを使うしかない」と思い、リハビリ機器を撤去し、パーティションで囲い、第2診察室(以下2診)を作りました。
3年前のことです。
8畳ほどのスペースに、患者さん用の椅子が4脚とベッドがひとつ。
それぞれカーテンで仕切られ、診察机と電子カルテも設置。
空気清浄機も常時フル稼働です。
出来上がってみると――これがなかなか快適です。
正直に言うと、普段使っている第1診察室(以下1診)より広くて、居心地がいい。
少しだけ、複雑な気持ちです。
発熱した患者さんは、一般の待合室を通らず、そのまま2診へ。
そこで問診・検査・診察を行い、お薬の説明や精算まで済ませて、そのまま玄関から院外へ。
一般の患者さんと接触しない動線です。
発熱の方に余計な気を使わせず、一般の患者さんにも安心していただける。
なかなかいい仕組みができました。
診療中の私は1診と2診を行ったり来たりします。
2診でコロナの検査をして、結果が出るまでに1診で別の患者さんを診る。
検査の結果が出たら、再び2診へ・・・。
2診は院内の一番奥にあるため、気がつくと院内をけっこう歩くようになりました。
私 「最近よく歩いてない?」
スタッフ 「歩いていますね」
やはりそうか。
患者さんのために2診を作ったはずなのに、自分だけ運動量が増えています。
本来なら、1診でどっしり構えて、ほとんど動かなかった私ですが、2診のおかげで、院内の移動距離が大幅にアップしたようです。
そう考えると、この第2診察室、感染対策だけでなく――
私の健康対策にもなっているのかもしれません。
思いもしなかった副産物をもたらしてくれた第2診察室に感謝です。
