こんにちは。ドクターカズです。
本日石川県に、インフルエンザ注意報が発令されました。
去年より1週間早い流行です。皆さん、どうぞご注意ください。
以前のブログ(タイトル「インフルエンザの予防には」)にも書きましたが、この時期当院では、スタッフ一同、暇さえあれば紅茶でうがいをして、インフルエンザの予防に努めています。
予防注射は、インフルエンザの発症を抑えたり、たとえ発症しても症状を軽く済ませることが目的です。
この時期は、できるだけ人混みを避け、手洗い・うがい・マスク着用を励行しましょう。
インフルエンザに罹ったときの対応については、過去のブログ(タイトル「鼻グリグリ」)に詳しく書きましたから、どうぞご一読ください。
先日受診された、とてもお元気な80代のご婦人のお話です。
ずいぶん前にご主人に先立たれ、今は息子さん夫婦と同居されています。
突然の高熱で来院され、検査の結果、インフルエンザと診断されました。
薬の飲み方や家での生活の注意点、特に周りの人に感染させないようにする方法などをお話ししているうちに、だんだん不安そうな顔つきになってきました。
私の説明が一通り終わるや否や、ご婦人の口から出てきた言葉は、「先生、犬にもうつりますか…?」。
よくよく聞くと、その方は最近デイサービスへ行くのをやめられました。
息子さん夫婦は共働きのため、昼間は家で一人きり。
退屈そうにしているご婦人をみかねた息子さんが、可愛い小型犬を飼ってくれました。
まるで赤ん坊の世話をするように、かいがいしく仔犬の面倒をみる毎日。
仔犬との時間は、彼女の生き甲斐になっていたようです。
そんな大切なワンちゃんのことが、家族よりも誰よりも真っ先に気になって、心配の言葉が出たのでしょう。
まさしく「ペット愛、ここに極まれり」といったところでしょうか。
「大丈夫、ヒトのインフルエンザは犬には移りませんよ。
暖かい部屋で、ワンちゃんとまったり過ごしてください。」
私の言葉を聞いて、ご婦人はホッとされたようでした。
ヒトに感染するウイルスと犬に感染するウイルスは種類が違います。
インフルエンザに限らず、普通の風邪でも犬にはうつりませんからご安心ください。
ですから、風邪をひいて鼻水じゅるじゅるの顔を、ワンちゃんがペロペロ舐めても大丈夫です…というのは言い過ぎですね。
人獣共通感染症というものがありますから、どんなに愛しいペットでもキスや食べ物の口移しはNGですよ!(参照:タイトル「いかに愛するペットでも」)
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