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    オウム病と鳥インフルエンザ

    こんにちは。ドクターカズです。

     

    「犬や猫の話ばかりして、鳥はどうした?」と愛鳥家の方から叱られそうですので、鳥を飼う時の注意点についても触れておきましょう。

     

    私が医学部6年生の時、病院実習で担当した子どもは「オウム病」でした。

    不勉強だった私は、「人の顔がオウムのように変形してくる病気だろうか?」と一瞬ドキリとした記憶があります。

     

    この病気は、手塚治虫の漫画にでてくるような奇病ではありません。

    オウムやインコなどが感染しているクラミジアという病原体が、糞などの排泄物から人に感染し、肺炎などをひきおこす人獣共通感染症のひとつです。

     

    抗生物質で治療できますので、鳥を飼っている方が肺炎になった時は、念のために申し出て下さい。

    私が担当したその子も、元気で退院していきました。

     

    鳥の病気と言えば、真っ先に思い出すのが鳥インフルエンザ。

    これは主にカモ類が保有するウイルスが原因で、ニワトリなどが感染すると大量死を引き起こすことがあります。

     

    通常人には感染しませんが、感染した鳥と濃厚に接触した場合、きわめて稀に感染することがわかっています。

    室内で飼っている小鳥はまず安心ですが、野鳥と接触する可能性のある鶏やアヒル、伝書鳩などは注意が必要です。

     

    鳥インフルエンザの人から人への感染や、鶏肉や鶏卵を食べての感染は現在のところ報告されていません。

    しかしながら 将来のことは誰にも分かりません。

     

     

    県外で開業している知人の先生は、大の動物好き。

    ご自宅や病院の敷地内で、犬や猫はもちろんのこと、羊や馬、そしてなんとクジャクまで飼っています。

     

    建物に囲まれた広い中庭にネットの囲いがあって、その中に、つがいのクジャク。

    毎年、ヒナが生まれて、可愛い姿を見せています。

    病院の待合室の窓から、大きく羽を広げたクジャクの姿を鑑賞できるのですから、大人も子どもも大喜びです。

     

    余談ですが、クジャクはその美しい姿に似合わない、ガラガラ声で鳴きます。

    初めて耳にした時は、グウエー、グウエーという声が、まさかクジャクのものだとは信じられませんでした。

    天は二物を与えず…といったところでしょうか。

     

    小鳥とは違い、クジャクの飼育は、エサ代や掃除が大変なのではないかと思います。

    でもそれ以上に、私は別のことが気がかりでした。

    「ネットの隙間から、野鳥が入り込まないだろうか・・・」

    (↑よけいなお世話ではありますが)

     

    ペットの鳥や家禽は、野鳥と接触させないでくださいね。

     

    昔から「鳥の死骸には近づくな」とういう戒めの言葉があります。

    先人たちは、鳥インフルエンザなどの知識は皆無だったにもかかわらず、本能的に危険性を感じ取っていたのかもしれませんね。

      

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