こんにちは。ドクターカズです。
近年まれにみる暖冬。暖かいのはけっこうですが、心配なのが花粉症です。今年はスギ花粉の飛散が早まりそうな予感がします。
あなたは、花粉症ですか?私は、大丈夫なのですが、妻はひどい花粉症です。昼夜を問わず涙や鼻水の洪水に悩まされています。
花粉症とは、アレルギー反応の一種で、外から侵入してくる異物(花粉)に対する防御反応が過剰に出現して、発症します。
花粉に対するアレルギー反応は個人差がとても大きく、遺伝的な素因が多く関係していると言われています。
身体を守るために備わっている生理機能が暴走して、結果として身体に有害な現象を引き起こしてしまうのですから、皮肉なものですね。
一般的に「花粉症」というのは、スギ花粉症のことをいいますが、ヒノキ花粉症(2~5月)・ブタクサ花粉症(8~10月)など、季節ごとに異なる植物が原因となる花粉症が待ち構えています。
戦中・戦後から高度成長期に伐採された天然林の後に、成長が速く需要が高いスギが植林されました。そのスギ林が、全国的に飛散するスギ花粉の温床になっているのです。
林野庁は1990年代に、少花粉スギや無花粉スギを開発し、国有林などで植え替えを進めています。…とは言っても、これも息が長い話で、植え替えが終わるのはいつになるかわかりません。
北海道や沖縄では、ほとんどスギ林が存在しないため、スギ花粉症が問題となることはないそうです。花粉のシーズンだけでも、国内移住ができたらいいですね。
花粉症の治療薬には、内服薬や点鼻薬・点眼薬など数多くの種類がありますが、いずれも症状を充分に抑えきれていないのが現状です。
最近話題になっている舌下免疫療法とは、スギ花粉症の原因物質をごく少量服用することにより、身体を花粉に少しずつ慣れさせていく治療法です。
根本的な体質改善が期待される方法ですが、治療には数年かかります。今シーズンは間に合いませんが、興味のある方は専門医に相談してみて下さいね。
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