
こんにちは。ドクターカズです。
お盆も過ぎて、いくぶん暑さも和らいできました。
熱戦が続いた夏の甲子園も、大阪の履正社高校が優勝して幕を閉じました。
石川代表の我らが星稜高校も最後まで奮闘しましたが、北陸初の全国制覇は残念ながら叶いませんでした。現地に行けずとも、テレビの前で応援した方は多かったのではないでしょうか。決勝戦の間、当院の待合室はガラガラでしたから。
星稜のエース・奥川恭伸君は、聞きしにまさる凄いピッチャーでした。準々決勝の智弁和歌山戦で、延長に入っても、150Kmを超えるストレートをビシビシ投げ込む姿は圧巻でした。
そんな奥川選手も、炎天下の疲労からか試合中に足がつりそうになりました。
昨夏の甲子園で、当時2年生だった彼は足がけいれんして緊急降板、その後チームは逆転負けしました。そんな悪夢が蘇りそうになった時、攻守交替のベンチ前で、奥川選手が水分補給と同時に、ある薬をのんでいる姿がテレビに映しだされました。
あの薬は相手チームから届けられた、けいれん予防の漢方薬だったそうです。
奥川選手が苦しんでいた足のけいれんはこむら返り、正式には「腓腹筋けいれん」と言い、こむら(ふくらはぎ)の筋肉に起きるけいれんの総称です。
自分の意志に関係なく、突然筋肉がけいれんし、通常は激痛を伴います。ふくらはぎに起きることが最も多いのですが、足の裏や太もも・胸など他の筋肉にも起こることもあります。
原因としては、筋肉疲労・ミネラルの不足・温度変化などがあげられますが、高齢者になると頻度が上がると言われています。たいていは、時間が経てば自然に治りますが、たびたび繰り返す場合は、肝臓や腎臓・甲状腺などに病気が隠れている場合がありますから注意が必要です。
当院でも、山登りやゴルフの最中のこむら返りや、「夜中に足がつる」という訴えをよく聞きます。そのような患者さんには、こむら返りに効く漢方薬を処方して好評をいただいています。ご興味のある方は、ご相談くださいね。
*追記 通常のけいれん止めはセーフだと思いますが、漢方薬の中にも競技団体によってはドーピングに抵触するものがありますから、アスリートの方はご注意ください。
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