桜よりも梅が好き

こんにちは。ドクターカズです。

 

立春も過ぎ、だんだん日が長くなっていくのが感じられる今日この頃です。

北陸地方では、既に春一番も吹いたようです。

 

我が家に梅が咲きました。

梅と言っても、樹木ではなくて室内にある盆栽の花梅です。

これは正月明けに、郊外の園芸センターで偶然見つけて、衝動買いしたものです。

期待に違わず、可憐な淡紅の花をつけてくれました。

 

私は、昔から梅が好きです。

「日本人なら桜だろう。」と言われるかもしれませんが、自分でも不思議なくらい梅に魅力を感じます。

いにしえの日本でも、奈良時代までは桜よりも梅に人気がありました。

その証拠に、万葉集には、梅を詠んだ歌が、桜のおよそ3倍あるそうです。

 

梅好きの私ですから、兼六園の梅林は毎年行くのを楽しみにしています。

ひんやりした早春の朝、漆黒のごつごつした幹から力強く延びる枝々に、鮮やかなピンクや白の丸っこい花弁がへばりつくように咲いている光景・・・。

遠目に見ると、樹木の周囲であたかも花火が散っているようで、目を奪われます。

 

梅には、桜にはない、ほんのりした香りがあります。

梅林の濡れた砂利道、厚手のコートの襟を立て、冷気の中を漂う梅の香りに誘われて散策する…、まるで映画の１シーンのようではありませんか。（たとえそれがドクターカズであっても…）

 

梅好きが高じて、去年は京都まで梅を見に行きました。

城南宮のしだれ梅も堪能しましたが、ろうそくでライトアップされた、夜の北野天満宮の梅園は圧巻でした。

 

妻は断然、桜派です。
野山を覆う淡いピンクの帯、さわさわ揺れる桜のトンネル、水面に舞い落ちる花びら、眺める人たちの笑顔とさざめき、春の予感…、なにもかも好きだと言います。
もちろん口達者な妻にはとても敵いませんから、梅のほうが風情があっていいよ…なんて、口が裂けても言えませんが…。
春霞の中、凛とたたずむ梅に惹かれる同志は、いずこに？

 

梅一輪　一輪ほどの　暖かさ　服部嵐雪

 

まだまだ寒い日が続きますが、ゆっくりゆっくり、確実に春は近づいています。

 

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