こんにちは。ドクターカズです。
先日、知人の結婚披露宴にて、来賓の方から、「若い頃の苦労は、買ってでもしてください」と、定番のフレーズが新郎新婦に送られました。
「若い頃の苦労は、自分を鍛え成長につながる。
また、苦労を避けて楽に立ち回ることは、自分のためにならない。」という、とても含蓄のある言葉です。
これから人生の荒波に乗り出していく若いカップルは、それを聞いて身が引き締まる思いだったでしょうね。
しかし、世間では至極真っ当な名言ですが、私は必ずしもそうは思いません。
私がスピーチを頼まれたら、こう言います。
「なるべく無駄な苦労をしないように、生きていきましょう。」
ご年配の方から、「けしからん。甘やかせるようなことを言いおって!」とお叱りを受けそうです。
しかし、親御さんの立場であれば、できるなら、なるべく苦労をせずに幸せであってほしいというのが、本音ではないでしょうか。
人間生きていけば、様々な困難が待ち構えています。
それらを、うまく避けながら、上手に生きていくことが肝要です。
あたかもアルペンスキーの回転競技で、選手がポールを右に左にかわしながら滑り降りていくような、あるいは試合中のボクサーが、相手のジャブを身をくねらして、かわしていくような感じです。
私は、普段の勉強や仕事の努力を怠っていいと、言っているわけではありません。
それぞれの分野で、精一杯頑張って、努力していくことは当然です。
そういう努力に必要な忍耐は、未来につながる有意義な精進であり、決して無駄な苦労ではありません。
たとえば、そうですね、ギャンブルで借金まみれになるとか、荒い運転をして事故を起こすとか、お酒に飲まれて警察のご厄介になるとか、タバコの吸いすぎで病気になるとか…、そういうことの後始末や対処は、本来しなくてもよい苦労です。
「君子危うきに近寄らず」あるいは「備えあれば憂いなし」のことわざにあるように、生きていく上での危険や困難の芽は、常日頃の注意や努力で、かなりの部分は摘むことができると思います。
家族のことを思いやり、辛い思いをさせないように、予知できる苦労はなるべく避けて通りたいものです。
甘い!本当にそうやって、すべての苦労を避けて生きていけるのかって?
ご安心ください。
人生、どうしても避けて通れない大きな難局が、一度や二度は必ずやってきます。
その時は、逃げないで二人で知恵を絞ってください。
協力して、困難な壁に全力で正々堂々とで、立ち向かってください。
苦労してそれを乗り越えた時こそ、本物の「人生の戦友」になれますから。
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