こんにちは。ドクターカズです。
当院では数年前から「鼻から入れる胃カメラ」をお勧めしています。
(参照:タイトル「人間ドックに行ってきました」)。
鼻から入れる胃カメラは、のどを通るときの「オエッ」がありません。
私自身、のどの反射が人一倍強いので、胃カメラを受ける患者さんの辛い気持ちがよくわります。
そういう理由で、当院で真っ先に取り入れた医療機器のひとつです。
…とは言っても、辛いものは辛い。
カメラ自体は幾分細くなったものの、のどを異物が通るわけですから、ある程度の苦痛は我慢しなければなりません。
検査の最中、ほとんどの患者さんは、モニター画面に映る胃の中の映像を見る余裕はありません。
かく言う私も、胃カメラ検査を受けた時は、じっと目をつむったままで、検査が終わるのを今か今かと待っていました。
自分の胃の中がどうなっているのか、この目で確かめたい気持ちはあっても、検査中はそれどころではありませんでした。
当院では胃カメラ検査の一部始終を動画で録画しています。
まず、胃カメラが作動し始めると、患者さんの顔のアップから録画が始まります。
(これはこの映像が誰のものかわかるようにするためです。)
のどからスタートして、食道、胃、十二指腸までをくまなくチェック。
怪しい部分があれば、その場で組織片を採取することもあります。
検査がすべて終わって、カメラが抜けるまで普通は5分ほど、録画はそこで終了です。
いったん録画が始まったら、検査が終わるまでカメラは止まりません。
すべて終わって患者さんが落ち着かれてから、診察室で胃カメラ映像を再生し、私が詳しく説明します。
胃の粘膜の色調やひだの様子、はたまた胃炎やポリープ・潰瘍の有無まで、お一人お一人みんな違います。
たいていの患者さんは、ご自分の胃の中を興味津々で見ておられます。
毎年、受けておられるベテランの方からは、「去年よりもきれいじゃないか」と余裕の感想!
中には「気持ち悪いから、見たくない」と仰るご婦人もおられます。
無理強いはしませんが、ご自分の身体のことですから、要所だけでもなるべくご覧くださいね。
胃の中にゾンビはいませんから、どうぞご安心を。
きたばやし医院では、胃カメラ検査の映像を、ワンカット長回しで録画して、編集なしでご覧いただいています。
ただし、映画「カメラを止めるな!」のように、胃カメラ検査中の裏側を撮影した、後半部分はありませんので、あしからず。
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